

えっ、鮎ってルアーで釣れるの?
釣り経験ゼロ"でも楽しめる、新しい川遊び
「鮎釣り」といえば「ベテランの趣味、高価な道具が必要、難しそう」、そんな印象を持つ方が多いのではないでしょうか。
実際、鮎釣りの代表的な「友釣り」は、鮎の習性を利用した日本独自の伝統漁法で、長年経験を積んだ愛好家たちに親しまれています。
ところが今、そのイメージを大きく変える新しい楽しみ方が注目を集めています。
それが、ルアーを使った鮎釣り「鮎ルアー」です。手法は友釣りですが、専用のルアーをおとり鮎の代わりに使うため、友釣りのように生きた鮎を使う必要がなく、道具もシンプル。初心者でも始めやすく、女性やファミリー、若い世代も楽しめるアウトドアレジャーとして注目されています。
そして、鮎ルアーをするなら、ぜひ訪れたい場所、それが、鵜飼(うかい)でも知られ、世界農業遺産にも認定されている「鮎釣りの聖地」長良川です。

透明度の高い清流に足を入れると、水の冷たさが心地よく、川のせせらぎや鳥のさえずりに癒されます。鮎を探しながら川で過ごす体験は、まるで自然に抱かれているような贅沢な時間。
そして、黄色の追星(おいぼし)が美しい
天然鮎との出会いが待っています!
さらには、自分で釣った鮎を、
その日の夕食で味わう——。
そんな特別な体験が、長良川では初心者でも
手軽に楽しめるようになっています。



世界が認めた「清流長良川の鮎」
長良川だからこそ、鮎がおいしい理由がある
長良川という名前は、「長い良い川」が由来と言われています。霊峰白山を望む両白山地の一角、大日ヶ岳から豊かな森の恵みを受け伊勢湾へとその清流を保ちながら流れる姿は、まさにその名のごとし。

その恵みを受けて育つ良質なコケを食べた鮎は、香り高く、引き締まった身を持つことから「香魚」とも呼ばれています。なかでも郡上をはじめとする長良川上流域で育つ鮎は、香りや味の良さから全国の料亭でも珍重されるブランド鮎として知られています。

2015年、長良川流域は、国連食糧農業機関(FAO)が認定する世界農業遺産に選ばれました。認定されたのは「鮎」という魚だけではなく、1300年以上受け継がれてきた「鵜飼」をはじめ「瀬張り網漁」、「友釣り」などの伝統漁法、鮎を味わう多様な食文化、美濃和紙や岐阜提灯、岐阜和傘などの伝統産業まで、長良川の恵みとともに育まれてきた暮らしや文化そのものです。
よって、清流長良川で楽しむ鮎ルアーは、単なる釣りではありません。
世界に認められた自然や文化を、川の流れに立ち込み、鮎を追い、その恵みを味わいながら体感できる、長良川ならではのアウトドア体験です。だからこそ、今、全国の鮎ルアーファンが「鮎釣りの聖地」である長良川を目指すのです。






初夏から晩秋まで、季節ごとに楽しみが待っている
清流長良川 鮎ルアーの魅力
鮎ルアー人気の高まりとともに、「鮎釣りの聖地」長良川には今、県内はもちろん、全国各地から多くの愛好家が訪れるようになりました。その理由は、ブランド鮎が釣れることだけではありません。
長良川の魅力は、シーズンを通して川の表情も鮎の姿も変化し、その時期ならではの楽しみがあることです。
5月、全国的にも早く解禁を迎えたばかりの若鮎は小ぶりながらも柔らかな身と上品な味わいが魅力。
初夏には良型の鮎が流れの速い瀬にも縄張りを張り、スリリングなゲームが楽しめます。
真夏の青空の下、冷たい清流の中で鮎を追う爽快感は格別!
秋になると鮎はひと回り大きく成長し、力強い引きが楽しめ、型・数ともに期待できるハイシーズンになります。
晩秋から初冬には、産卵のため下流へ下る「落ち鮎(メスは子持ち鮎)」の数釣り。
同じ川でも、訪れる季節によって景色も、鮎の大きさも、釣り方も変わる。
「今年もまた長良川へ行こう。」そう思わせてくれる奥深さが、多くの鮎ルアーファンを惹きつけてやまない理由です。
初心者なら、まずは一匹との出会いを楽しむ。経験を重ねれば、季節ごとの鮎の変化やコケの付き具合、川の流れを読みながら釣る面白さに魅了されます。
長良川は、一度きりでは終わらない。訪れるたびに新しい発見と感動に出会える、「鮎釣りの聖地」の名に相応しい鮎ルアーフィールドでもあるのです。
初めてでも大丈夫! 鮎ルアー体験レポート
まともな釣りを体験したこともなく、ましてやルアーなど扱ったことのない私(X才女性)。
「初めてでも必ず釣れるから。それに長良川の中に立って眺める景色は格別だよ!」というK師匠(長良川鮎ルアーの仕掛け人)の誘い言葉に乗って、初鮎ルアーに挑戦!

朝8時 長良川千鳥橋上流集合
釣りって、夜中から出かけるイメージなのにこんなにゆっくりで大丈夫なんですか?
「鮎は水の温度が上がってくる8時くらいにしかヤル気にならないから大丈夫」とK師匠。ちなみに夕方は5時過ぎくらいになると寝るところへ行ってしまうそう。まるでサラリーマン!
K師匠が用意してくれた鮎釣りに必要な装備(釣り竿、ライフジャケット、鮎タビ、鮎ベルト、タモ、引舟)を着けてもらうと、ベテラン釣り師の気分でテンションUP!

「ここは長良川漁協の絶景漁場第2位の場所」とK師匠。なるほど、釣り人たちの踏み開いた野道を進み、心地よいせせらぎの音が聞こえて来たかと思うと、目の前に広がる清流長良川のなんと美しいこと!
まずは、ゆっくりと川の中へ。
河原からの景色を堪能した後、K師匠が鮎ルアーを選んで竿に付けてくれる。自然界にはない蛍光色のカラフルな色だけど、鮎がびっくりしないのかな?と思いつつ、師匠の誘導でいよいよ川の中へ。
川底の石や泳ぐ魚の姿が見えるほどに澄んだ長良川、その水の冷たさにおもわず歓声!
しかも、川の中に立って上流から下流へ360°見渡す景色が絶景すぎる~!
右岸の山からせり出している鏡岩が素晴らしいアクセント!
早瀬を川上からゆっくりと進む
チャラ瀬(浅くて比較的穏やかな瀬)を川上から、ゆっくりとルアーを流れに乗せ、ルアーが石をコツコツとする手ごたえを感じながら引く。ルアーがまるで、石の上のコケを食む鮎のように動く様子が透き通った水の上からよく見える。時折りキラリと銀色に輝く鮎が水面を跳ねる姿が!

竿先に「コツン!」という手ごたえ、釣れた!
開始からわずか15分、クックックッと今までにない手ごたえ!
ゆっくり、引き寄せると、、、「釣れてるー!!」
釣り初心者、ルアー初めての私にも本当に釣れた!!
K師匠ありがとう~!!
スレンダーでちょっぴり細身、ハンサムなお顔立ち、しかもいい匂い!(K師匠ではなく鮎です)
自然の中から自らの力と技?で鮎を吊り上げた喜びと感動で興奮MAX!!
もしかして、今日は大漁の予感!?

川のせせらぎを聞きながら過ごす豊かな時間
その後、津保川(長良川の支流)のリバーサイド大橋上流に移動。川の流れも、水中の様子も、川の真ん中から眺める景色もまた別物で美しい!
しかも、野鳥の鳴き声と川のせせらぎのハーモニーが素晴らしい!!
そしていよいよ「長良川漁協の絶景漁場第1位の金華橋下流」で岐阜市のシンボル「金華山と岐阜城」を仰ぎ見ながら釣りを堪能。
ふと気が付くと、あっという間にもう帰る時間。お昼を川辺でいただきながら(ピクニック気分!)、午後2時半まで初鮎ルアーを満喫しました。
正直な感想、「こんなに贅沢かつ楽しいアウトドアアクティビティが、こんなに身近にあったとは!また、絶対来たい!」。
すっかり鮎ルアーにはまってしまいました。
あ~こんなに楽しいなら年パス遊漁券買っておけばよかった~。

K師匠から分け前を頂戴して、鮎ちょびと鮎のオイル煮をつくる
K師匠から「今日5匹は釣ろうね」と言われましたが、何度かチャンスを取り逃がし(本当にいい線いったのに)、成績は結局1匹。
見かねたK師匠が、いつの間にか(ずっと私の面倒みてたはずなのに)釣った鮎をお土産に持たせてくれたので、家に帰って早速料理。
まだ鮎が小さ目なので「鮎のオイル漬け(オイルサーディンの鮎バージョン)」とちょっと大きめの鮎を「鮎ちょび(アンチョビの鮎バージョン」にしました。
お家に帰ってからも、こんな楽しみがあるなんて。鮎ルアー最高!!



鮎ルアーの服装と装備
これから鮎ルアーをやってみたいという方に、
K師匠から服装と装備についてアドバイスをもらいました。
<服装>
服装は熱中症対策を万全に、ライトスタイルで
腰まで浸かることのある友釣りと異なり、鮎ルアーは深くても膝上まで浸かれば十分に釣りが楽しめます。
快適な速乾性のある長袖シャツとタイツにハーフパンツを組み合わせた、気軽な、いわゆる「ライトスタイル」がおススメです。
日焼けや虫刺され対策のみならず、流れてきた木などで怪我をしないよう可能な限り肌を露出させないようにして下さい。

□長袖ドライシャツ=熱中症対策にもなるフード付で、UVカット機能の付いた、速乾性のラッシュガード等がおススメです。
□帽子=風で飛ばされないようクリップ等で対策を。
□偏光グラス=鮎を見つけるというより、紫外線対策とともに、川の中を歩きながら釣るため転ばないよう足元の石の状況を確実に把握する安全のために必要です。
□ハーフパンツ=海パンでも可です。
□タイツ又はレッグガード=日焼けや虫刺され対策のみならず、流れてきた木などで怪我をしないよう肌を露出しないため着用して下さい。転んだ時の怪我防止のために膝に保護パット入りがおススメです。
□靴・ウェーダー=フェルト底で、水温が約20度を下回る春と秋はウェーダー、夏は鮎タビやウェーディングシューズ。ピン(スパイク)付は必須では無いです。
□ライフジャケット=膨張式なら自動では無く手動式です。首掛け式は首回りが隠れて熱中症対策にもなります。フローティングベストはフロートが薄くて快適な川用がおススメです。
チームバベルのK君釣日記
<装備・タックル>
初心者はレンタルがおススメ
友釣りほどではないにしても、道具をそろえるにはそれなりの費用がかかります。まずは、レンタルで試してみてから購入がおススメです。

□ロッド(釣り竿)=9ft~10ft、約3mの鮎ルアー専用ロットがおススメ。エギングロットからの流用も可。
□リール=PE0.8号が150m巻けるサイズ。スピニング、ベイトいずれでも可。初心者はバックラッシュしないスピニングがおススメ。
□ルアー=鮎ルアー用で50cm程度潜るものと、1m程度潜るものの2種類あると長良川では全てをカバーできます。バックの色は視認性の良いチャート系がおススメ。
□タモ=友釣り用の針が絡みにくいものがおススメですが高額であるため、財布の事情に応じて下さい。
□引舟=縄張り鮎用6Lと落ち鮎用8Lの2個が長良川のおススメ。一つだけなら7Lです。
□鮎ベルト=引舟のスムーズな動きをサポートするスイングベルト付がおススメです。
<その他持ち物>

□タオル
□着替え
□ゴミ袋
□クーラーボックス(氷を入れて、鮎を持ち帰るのにも使う)
□水分補給用ペットボトル等
楽しく安全に鮎ルアーを楽しむために
鮎ルアーは、釣り未経験者でも気軽に始められるアウトドアです。
でも、自然の中で楽しむ遊びだからこそ、安全に、
そして気持ちよく過ごすために知っておきたいポイントがあります。
① 真夏は涼しい朝の時間帯がおすすめ
長良川は朝の空気がとても気持ちよく、川の透明度も高く感じられます。
特に真夏は日中の暑さを避けられるため、涼しい早朝から午前中がおすすめです。
② 川の水量をチェックしよう
前日に大雨が降った後などは、水位が上がったり流れが速くなったりします。
無理をせず、釣行前には河川情報や天気予報を確認しましょう。
漁協のホームページやSNS(インスタ等)では、河川状況を発信していることもあります。
③ 安全装備はしっかりと
川底は石にコケが付き滑りやすいです。滑りにくいフェルト底のシューズや鮎タビを着用し、ライフジャケットも忘れずに。ひざ下水深でも十分に釣れます。無理をして深い場所へ入らず、自分の技術に合ったポイントで楽しむことが大切です。
④ 服装は「日焼け・虫対策」がポイント
夏でも長袖・長ズボンがおすすめです。紫外線対策だけでなく、虫刺されや擦り傷の予防にもなります。帽子や偏光サングラスも必需品。日よけだけでなく、転ばないよう足元の石をしっかり確認することができます。
⑤ 道具はレンタルや初心者セットでも十分
最近は鮎ルアー専用ロッドも増えています。初めてなら、体験プランやレンタルを利用するのもおすすめです。ガイド付きなら釣り方だけでなく、安全なポイントや長良川の楽しみ方も教えてもらえます。 ⑥ 熱中症対策を忘れずに
川の中にいると涼しく感じますが、夏の日差しは想像以上に強烈です。こまめな水分補給、休憩、帽子の着用を心掛けましょう。
⑦ 入漁券を購入して楽しもう
長良川で鮎ルアーを楽しむには、漁協が発行する遊漁券(入漁券)が必要です。遊漁券は、鮎の放流や河川環境の保全、漁場管理など、美しい長良川を未来へ受け継ぐための大切な費用として活用されています。
遊漁券を購入せずに鮎を釣ることは、漁業権を侵害する違法行為となり、法律や規則により処罰の対象となる場合があります。
遊漁券は漁協のホームページに掲載されている釣具店で購入することができます。また、スマホから簡単に電子遊漁券の購入も可能です。
長良川の豊かな自然と鮎文化を守るためにも、ルールを守って気持ちよく楽しみましょう。
⑧清流を未来へつなぐために
長良川は、世界農業遺産に認定された特別な清流です。
その美しい自然や豊かな鮎を未来へ受け継いでいくためには、一人ひとりの心がけが欠かせません。
釣り糸やルアーのパッケージ、ペットボトルなど、持ち込んだものは必ず持ち帰ること。川岸の草花を傷めたり、生きものをむやみに採ったりしないことも大切です。
「来たときよりも美しく。」そんな気持ちで長良川と向き合うことが、世界農業遺産「長良川の鮎」を未来へつないでいくことにつながります。
自然への感謝を胸に、清流長良川でしか味わえない時間を楽しみましょう。
鮎を美味しく食べる!料理レシピ
はじめての鮎ルアー、そもそも本格的な釣り自体が初心者の私が、川に入って15分、釣り方を教わって、まもなく、釣りあげました!高級魚!“すご~くいい香りのハンサム魚”。
なんとか5匹釣って、念願の鮎ちょび(アンチョビの鮎バージョン)を作りたいと頑張りましたが、収穫は・・・。
横で手取り足取り指導してくださった、金武先生が余裕で(知らぬ間に)釣った鮎をいただいて、大きめの鮎3尾を鮎ちょび(アンチョビの鮎バージョン)に、小鮎を鮎のオイル漬け(オイルサーディンの鮎バージョン)にしました。
鮎ちょび(アンチョビの鮎バージョン)

<材料>
〇 鮎 釣れ高によるが10尾くらいあった方が良い。
(天然の新鮮なもの!長良川の鮎ルアーで今日釣りました!が最高
〇 塩 適宜
(塩漬けにするので、鮎の量やタッパー等の器に合わせて)
〇 オリーブオイル
(保存する器による)
〇 ローリエ 1~2枚 お好みで
<作り方>
・鮎を塩で洗ってウロコが気になるようであれば包丁で削ぐ。
・鮎を3枚卸にして身の水気を取る。
・塩漬けする容器に、塩、鮎、塩、鮎、最後に塩とサンドする。身が隠れるくらいにたっぷりと粗塩を使う。
・冷蔵庫で2週間から1か月程寝かせる。あまり寝かせると鮎の風味がだんだんなくなり、早すぎると持ちが悪くなる。
・鮎を取り出し、表面の塩を流水で綺麗に洗い流す。塩気が強すぎる場合は、薄い塩水に10~30分ほど浸けて軽く塩抜きする
(か じってみて「少し塩辛い」くらいが目安)。
ザルや網に並べ、冷蔵庫の中で半日~1日ほどラップをせず置いて、表面をしっかり乾燥させる
(水分が残っていると、オイル漬けにしたあとにカビや腐敗の原因になる)。
・煮沸消毒し完全に乾かした清潔なガラス瓶に鮎を隙間なくつめる。
・お好みでローリエや唐辛子、にんにく、粒黒胡椒などを鮎の間に挟む(あまり入れると鮎そのものの風味が楽しめなくなる)
・鮎全体が完全に浸るまでオリーブオイルを入れる(冷蔵庫で保管する場合、ピュアオリーブオイルだと固まってしまうので、サラダオイルを3割くらい入れても良い
・密閉して冷蔵庫で保存。つけてから1週間から1か月ほどたつとオイルにうま味が馴染んで美味しい。


鮎のオイル漬け(オイルサーディンの鮎バージョン)
<材料>
〇 小鮎 出来れば20尾くらいあると良い。
(今回、絶好のちび鮎ちゃんでした!)
〇 オリーブオイル100~150cc ※鍋の大きさと鮎の量による
〇 塩 小1/2
〇 にんにく 1~2片
〇 赤唐辛子 2本
〇 ローリエ 1枚

<作り方>
・小鮎を塩水で洗い、はらわたを出す(はらわたごと行けるのだけど、金武先生から砂を食んでいるから腹は出した方がよいとのアドバイスに従う)。
・水気をしっかり拭いておく。
・フライパンか浅めの鍋に、塩、にんにく、赤唐辛子、ローリエを入れて温める。
・にんにくがじわじわとなるくらい温まったら鮎を並べて弱火で30分ほどじっくり煮る。
・火を止めて冷まし、煮沸消毒した保存容器に入れて冷蔵庫で保存。







